事業の概要
鳥取市工業用水道事業は、平成16年11月1日の鳥取県東部9市町村による合併に伴い、昭和49年9月から
青谷町が運営していた青谷町工業用水道事業の全部を鳥取市が引き継ぎ、水道局が運営しています。
前身である青谷町工業用水道事業は、青谷駅南工業団地に誘致した企業への工業用水供給を目的に勝部川
工業用水道事業（最大取水量：2,300㎥／日、取水地点：勝部川右岸、浄水方法：簡易ろ過）として通商産
業省（現経済産業省）に届出を行い、企業2社に2,100㎥／日の供給を開始したことが始まりです。
その後、企業1社を誘致し、昭和61年12月に青谷町工業用水道事業（最大取水量：5,800㎥／日、取水地
点：勝部川中央、浄水方法：急速ろ過）として変更を行い、青谷駅南工業団地の発展に伴う水需要の動向に
対応するとともに、供給先企業の業種や規模に対応した浄水施設整備を行い、企業3社に5,400㎥／日の工業
用水を安定供給していました。
平成6年と平成25年には、供給先企業の減により契約水量が減少し、現在では企業1社に対し200㎥／日を
供給しています。契約水量の大幅な減少によって事業の経営状況は厳しいものとなりましたが、水道事業の
余剰水を新たな水源として活用するなど、最小限の経費で事業を運営しています。
今後も青谷駅南工業団地における需要の増加が見込めず、老朽化した施設の更新も多大な費用を要すこと
から、令和12年度をもって工業用水道事業を廃止し、令和13年度以降の給水は上水道事業で行うという方針
を令和2年度に出しました。
事業廃止までの期間も厳しい経営状況が続きますが、引き続き最小限の経費で事業運営に努めます。
【令和3年3月31日現在】
給水区域 鳥取市青谷町青谷の一部（青谷駅南工業団地）
取水地点 青谷町亀尻地内勝部川中央（表流水）
青谷町田原谷地内（湧水）
施設能力 5,800㎥／日
契約給水量 200㎥／日
供給先企業 1社
料金
工業用水道の料金は、給水料金と水量メーター料金（1月につき9,000円）の合計額に、消費税相当額を
加えた額です。
給水料金
| 区分 |
水量1m 3につき |
算定（月額） |
| 基本料金 |
19円 |
基本使用水量*1に当該月の日数を乗じて得た水量に左記料金を乗じて
得た金額
|
| 特定料金 |
19円 |
特定使用水量*2による承認があった使用期間に係る当該月の日数を乗
じて得た水量に左記料金を乗じて得た金額
|
| 超過料金 |
30円 |
超過使用水量*3に対し、左記料金を乗じて得た金額 |
*1 申込みを受け、管理者が承認した一日あたりの予定使用水量
*2 基本使用水量を超えて使用する場合において、事前の申込みにより管理者が承認した一日当たりの
使用水量
*3 当該月における基本使用水量を超えて使用した水量
一時間あたりの超過使用水量は、一日の各時間ごとに使用したそれぞれの時間ごとの水量のうち基
本使用水量を24で除して得た水量（特定使用水量を承認している場合は特定使用時間数で除して得た
水量を加算）を超えた使用水量